台風27号の進路は予想が難しくなっている。もともとスピードが遅く、数日後の位置を
予測しにくかった。さらに、27号を追いかけるように進む28号と接近すると、二つの台風が
相互作用する「藤原の効果」により、動きが複雑になると見込まれ、予報のブレが大きくなる恐れがある。
16日に起きた土砂崩れの二次災害を警戒する伊豆大島(東京都大島町)では、台風27号の
影響が読めないため、神経をとがらせる。大島町役場の担当者は、「避難が長期化することによる
住民の健康への影響も心配だ」と話している。
気象庁によると、台風27号は、新たに発生した28号が接近する25日以降にかけて、本州に
近づく見通しだ。本州上空に停滞する前線を刺激して、西日本を中心に大雨をもたらす可能性もある。
日本気象協会は「27号はもともと予測が難しい台風だった。それに加えて、今後は藤原の効果が
あるため、さらに動きが複雑になるだろう」と話している。
◇藤原の効果
二つの台風の距離が約1000キロ・メートル以内に近づくと、互いに影響して台風が複雑な
動きをすること。中間点を中心に、二つの台風が反時計回りに互いを追いかけるように回転したり、
小さい台風が大きな台風に吸収されたりする。戦前に中央気象台(現・気象庁)台長の藤原咲平氏が提唱した。
読売新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131022-00000492-yom-sci 関連
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