東京都三鷹市で高校3年の鈴木沙彩さん(18)が刃物で切られて殺害された事件で、池永チャールストーマス容疑者(21)が
自宅のある京都市から上京する直前、友人らに「最後に鈴木さんに会いたい」と話していたことが15日、分かった。
鈴木さん宅に潜伏中に無料通話アプリ「LINE(ライン)」でメッセージを投稿していたことも判明。
事件発生から1週間が過ぎ、池永容疑者の犯行前の心の葛藤が、徐々に明らかになってきた。
池永容疑者の高校時代の同級生によると、池永容疑者は上京前日の9月26日、
同級生らに「明日から4〜5年、米国に行く。最後にもう一度、鈴木さんと話がしたいので会いに行く」と伝えていたという。
池永容疑者は高校卒業後の自衛隊入りが決まっていたが、健康上の理由で断念。
平成23年10月ごろ、鈴木さんと交流サイト「フェイスブック(FB)」を通じて出会い、
交際を始めたが、実際はアルバイトなどをしていたのに、有名私立大学の学生と偽っていた。
鈴木さんはドラマに出演するなど芸能活動を始めており、池永容疑者は周囲に「応援したいが、
彼女の夢の実現には、自分は邪魔なんじゃないか。自分とは釣り合わない」などと複雑な胸中を打ち明けていた。
池永容疑者は9月27日、後輩の男性と一緒に夜行バスで上京。
28日に鈴木さん宅近くのJR吉祥寺駅前の量販店で凶器に使ったペティナイフを購入した。
事件当日までは、吉祥寺駅近くの漫画喫茶などで寝泊まりし、犯行の機会をうかがっていたとみられる。
この間、鈴木さん宅周辺では池永容疑者とよく似た男がたびたび目撃され、
今月1日と4日には実際に鈴木さんと鉢合わせていた。
また、池永容疑者とみられる人物が5日に短文投稿サイト「ツイッター」上に、
鈴木さんの画像などが投稿されたサイトのアドレスを投稿していたことも判明。
池永容疑者が逮捕される直前の8日午後6時半ごろには、ネット掲示板にも同様の書き込みがあり、
池永容疑者が「自分がやった」と認める供述をしているという。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131016/crm13101610100001-n1.htm