遊佐町の第34回「神鹿(じんろく)角切祭」が13日、鳥海山中腹の国民宿舎「大平山荘」鹿公園前で行われ、同町の少年議員2人が
長く伸びた雄ジカの角を切り落とした。
同鹿公園では、町が6月から10月までニホンジカを飼育。そばに鳥海山大物忌神社中の口宮が祭ってあることから「神鹿」と呼んで
いる。角切祭は、秋の鳥海山をPRするとともに、繁殖期を前に雄ジカ同士が争ってけがをするのを防ごうと1976年からこの時期に開催。
切り落とされた角は抽選でプレゼントされるとあって毎年、大勢の行楽客が縁起物を求めて訪れる。
この日、標高1000メートルの鹿公園はひんやりとした風が吹くものの、雲間から時折日も差すまずまずの天候。午前10時から
同神社中の口宮前で神事を行い、本宮茂樹副町長らが玉串をささげて秋の実りに感謝するとともに、最終盤に入った鳥海観光の
無事故を祈った。
その後、鹿公園前の特設ステージで、烏帽子(えぼし)に直垂(ひたたれ)姿の同町少年議長の三浦遼太君(18)=遊佐高3年=と
少年議員の鈴木翔偉君(16)=遊佐高2年=が、40センチほどに伸びた雄ジカ2頭の角を、糸のこぎりで切り落とした。
鹿の角や花笠人形などが当たる抽選会、威勢の良い鳥海太鼓の演奏、芋煮の無料振る舞いも行われ、詰め掛けた行楽客は
色づき始めた鳥海山の自然と一緒に楽しんでいた。
ソース(荘内日報)
http://www.shonai-nippo.co.jp/cgi/ad/day.cgi?p=2013:10:14:5601 写真=大勢の行楽客が見守る中、雄ジカの角を切り落とす三浦君(左)
http://www.shonai-nippo.co.jp/cgi/filevw.cgi/10/0/5601/image1_file011309131707132576.jpeg