東京五輪が決定して約1週間後の9月16日。ホテルオークラで盛大な結婚披露宴が開かれた。
新婦は、売上高3千200億円を誇るパチンコ・パチスロ最大手セガサミーホールディングス会長兼社長・里見治氏(71)の
娘・有紀恵さん(32)。新郎は、経済産業省のキャリア官僚である鈴木隼人氏(36)。
披露宴には里見会長の肝いりで、現職総理に加え総理経験者2人を含む多数の政治家が集まった。
永田町のベテラン秘書が言う。
「大富豪の里見氏は政治家にとっての大スポンサーだからです。とくに、披露宴にも
出席した森喜郎元首相が会長を努めた『清和会』との関係が深い。安倍総理だけでなく、
こういう席にめったに顔を出さない小泉純一郎元首相(清和会出身)が出席したことでもわかるでしょう」
パチンコ業界に詳しいジャーナリストが続ける。
「里見氏はかなりの数の国会議員に招待状を送ったようです。披露宴には、
『両院議員総会ぐらいの国会議員を呼びたい』なんて言っていたらしい。
セガサミーにとってカジノ解禁はビッグビジネス。政治家に働きかけ、カジノ誘致を実現したいのです」
安倍晋三首相(59・清和会出身)もカジノ解禁に意欲的だ。今年3月、
衆院予算委員会で安倍首相は次のように答弁している。
「シンガポール、あるいはマカオがカジノによって世界からたくさんの人たちを
呼び込むことに成功している。私自身は(カジノ解禁で)かなりメリットがあると思っている」
安倍首相は「国際観光産業振興議員連盟」(IR議連)の最高顧問。
里見氏と安倍首相の思惑は一致する。今年4月末、里見氏は安倍首相と会食。7月には、
東京五輪招致のオフィシャルパートナーとなり、五輪招致にひと役買った。この五輪決定が
カジノ解禁を加速させたのだ。
続きます
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