魑魅魍魎が住むという政界のことは分からぬことだらけ。読売が先日1面トップで伝えた「消費税率、来年4月に8%。
首相意向固める」という記事は官邸にとって寝耳に水だったという怪などもその一つ
▼安倍首相が、消費税率の引き上げを予定通り実施するかどうか迷っているのは、アベノミクスが腰折れになることを心配してのことと
メディアは繰り返し報道してきた。読売のスクープはだから安倍首相の迷いが吹っ切れたらしい、葛藤の末とうとう決断に至ったのかと
理解したいところだが、それが違っていたと雑誌「プレジデント」が真相をあばく
▼読売記事がスクープ≠セったことは、他紙が一言もふれなかったことからも明らかだが、しかしその記事を読んだ首相は
「あんなのはデタラメだ!」を声を荒げたと同誌が伝えているから、スクープというよりは観測記事なはずだが、
ウラを取らずにそんなことが書けるだろうかという疑問も同時にわく
▼首相はまだ決断していたわけではなかったが、増税を悲願とする財務省と結託したかのように新聞各紙が外堀を埋めるようなやり方で
次々と報じたため首相はカリカリしていた―と首相周辺≠竄轤フ解説も紹介されているが、さて真相はどうなのか?
▼これにはさまざまな憶測があるようだが、読売のスクープという点に謎がありそうな気がする。永田町と霞が関の思惑が
絡み合って出来上がった怪獣≠ェひとり歩きし、それをメディアがはやしたてる。こうして既成事実が固められ、はい一丁上がりです。
ソース:
http://www.tohkaishimpo.com/