★胆管がん補償、初の合意…大阪の印刷会社
大阪市の校正印刷会社「SANYO―CYP」で現・元従業員17人(9人は死亡)が
胆管がんを相次いで発症した問題で、同社が、このうち在職中に死亡した1人の遺族に
1000万円、患者で現従業員の2人にそれぞれ400万円の補償金を支払う内容で合意
したことがわかった。この3人は本人や遺族のいずれも「SANYO―CYP胆管がん
被害者の会」には加わっておらず、この問題で補償がまとまるのは初めて。
同社側は8月下旬〜9月上旬、13人(7人は死亡)の現・元従業員本人やその遺族で
つくる被害者の会と、同会に加わっていない4人(2人は死亡)に対し、〈1〉すでに
亡くなった人は1人1000万円〈2〉患者は400万円、死亡の場合さらに600万円
――との補償条件を提示。今月17〜19日、今回の3人と合意書を交わしたという。
補償について、同社側は「問題となった化学物質を使用していた当時、発症を予測し防ぐ
ことは困難で、法的責任はないと考えているが、会社に貢献してくれた社員への道義的責任が
ある」と説明している。
一方、被害者の会は4月以降、同社側と月1回程度、問題が起きた原因や背景などをまず
話し合ってきたが、補償条件の提示を受けて、今月1日に予定した話し合いを延期した。
同社は「問題発覚後、売り上げが半減するなど厳しい経営状況の中、出来うる限りの補償を
と考えている。真摯しんしに説明し、納得いただけるよう対応したい」としている。
この問題では同社の17人全員が労災認定された。死亡者は1人増え、計9人となっている。
(2013年9月24日 読売新聞)
http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20130924-OYO1T00177.htm .
原告団の切り崩しに成功した、ということかな。