【話題】 読者・視聴者を3分の1失ったアメリカの報道機関・・・メディアを襲う”破壊的イノベーション”

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1影のたけし軍団ρ ★
「米国のニュース・ビジネスは崩壊した」
米調査機関ピュー・リサーチ・センターのリサーチャーは今年7月末、こう指摘した。
名門新聞ワシントン・ポストが、インターネット長者ジェフ・ベゾス氏に身売りする直前だ。

米国人が伝統的にニュース源としてきたのが、新聞、ローカルテレビのニュース番組、CNNなどのケーブル・ニュース局の御三家。
ところが、新聞は広告収入の減少で、従来のビジネスモデルが崩壊。ローカルのニュース番組は、若者離れが目立ち、視聴者数が減少。
ケーブル・ニュースも視聴者が頭打ちと、3つそろって、下落傾向に突入した。

2012年、米国のニュースの担い手は、追い詰められた。

首都ワシントン、ホワイトハウスの真北にある瀟洒なオフィスビルにあるピュー・リサーチ・センター。
独立系調査機関で、メディア調査部門PEJ(Project for Excellence in Journalism)が2004年から毎年、
米メディア業界の現状を調査した報告書「The State Of The News Media」をまとめている。この10年間に何が起きているのか。

「米国のニュース・ビジネスは、真の意味で崩壊しました」と、報告書執筆者でPEJディレクターのエイミー・ミッチェル氏は言う。
読者減から収入減につながる崩壊にいたった「変化」は3つの形で表れた。

1) 収入構造の変化
読者、視聴者はオンラインに流れたのに、オンライン広告収入は、従来の広告収入に匹敵するものではなかった。

2) 読者、視聴者の変化 
ニュースを受け取るだけでなく、ソーシャルメディアを使って、頻繁にシェアし、自分の感想や知識を、ニュースに「加える」ようになった。

3)プラットフォームの変化 
「いつでも」「どこでも」ニュースが手に入るスマートフォンやタブレット端末といった新しいプラットフォームが登場した。

さらに恐ろしいことに、2013年報告書は、崩壊によって生じた報道のパワー不足を、読者・視聴者も認識しているという調査結果を明らかにした。
http://toyokeizai.net/articles/-/19642
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