【毎日新聞】ODA、円安で400億円以上目減り アベノミクス副作用

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 外務省が来年度当初予算の概算要求で計上した政府開発援助(ODA)が、円安で目減りを余儀なくされそうだ。
今年度当初比11.7%(494億円)増の4706億円のうち、多くがドル建てで拠出されるため、
ドル換算した実際の伸び率は2%程度。年末の予算編成で削られれば実質的に前年度割れの可能性もあり、
ODAを積極活用したい安倍政権は、アベノミクスの思わぬ「副作用」に頭を悩ませている。

 財務省が設定した今年度予算に適用する為替レートは1ドル=82円。安倍政権発足後の金融緩和などによる円安を
加味した来年度の設定レートは1ドル=96円で、円が約17%下落した。

 その結果、来年度のODAを今年度当初予算(4212億円)と比べると、円安による目減り分が400億円以上になると外務省はみている。
ODA予算は今年度まで3年連続で増加してきたが、外務省の担当者は「財務省の査定が今年度と同じくらい厳しければ、
来年度はドル換算で減少に転じるかもしれない」と話す。

 アフリカやアジアなどの途上国に資金拠出で影響力を強める中国に対抗し、安倍政権は来年度のODAを、
ミャンマー民主化支援などに戦略的に充てたい考え。しかし「安倍カラー」の経済戦略による円安が、
安倍外交の「武器」に影響しかねない皮肉な状況だ。【影山哲也】

毎日新聞 9月14日(土)20時39分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130914-00000077-mai-pol