【経済】ゆっくり走る貨物船=燃料費を節約−日本郵船

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1締まらない二の腕φ ★
日本郵船は、コンテナ船など貨物船の航行速度を落とすことで燃料コストを抑える「減速航行」の取り組みを強化
する。好況期に上限の85%に設定していたエンジン出力を今春までに50%に段階的に引き下げたのに続き、
2013年度中に30%にさらに下げる計画。追加の出力抑制で年間150億円程度の燃料コストの削減が可能と
見込んでいる。
 
減速航行の実施は、リーマン・ショック後の海上運賃市況の低迷や、燃料価格の高止まりで悪化した収益力を立て
直す方策として国内外の海運会社に広がっている。日本郵船は抜本的な燃費改善策として高効率エンジンの導入や、
安価な液化天然ガス(LNG)を燃料とする船の開発なども進めるが、減速航行の強化で一層のコスト削減を手早
く図れると判断した。
同社によると、日本から太平洋を横断してパナマまで8000キロを航海するコンテナ船の場合、航行速度を26
ノット(毎時48キロ)から18ノット(同33キロ)に落とすと、燃料の重油使用量が片道1400トン減少。
所要日数は約6日延びるが、8000万円以上の燃料費を節約できる。 
燃料消費の抑制は、二酸化炭素(CO2)の排出削減にもつながる。日本郵船の庄司勉海務グループ長は「環境重視
の流れの中で荷主の考え方も変わってきた」と話し、減速航行で輸送日数が延びることに荷主の理解が得やすくなっ
てきたとの認識を示している。

▽時事ドットコム(2013/08/18-14:43)
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2013081800090

▽航行する日本郵船のコンテナ船画像
http://www.jiji.com/news/kiji_photos/0130818at22_t.jpg