殺人や放火などの容疑で処分保留としている富山県警の元警部補について、
富山地方検察庁は、24日に処分を発表する方針であることが、関係者への
取材でわかった。不起訴処分が濃厚とみられる。
加野 猛元警部補(54)は、2010年4月、富山市の不動産会社経営の夫婦を
殺害・放火した疑いで、2012年12月に逮捕された。
富山地検は、犯行や犯行前後の行動に対する供述が、2人を殺害する合理性に欠けているとして、
精神鑑定を行い、その後、「捜査を継続する必要がある」として、
起訴の可否を判断せず、処分保留とした。
処分保留となって、2カ月以上、補充の捜査が続けられてきたが、
関係者によると、富山地検は23日夕方、遺族と代理人弁護士に対し、
24日に処分を行うことと、その内容について伝えたということで、不起訴処分が濃厚とみられる。
元警部補は、捜査情報漏えいの罪での裁判が、25日に予定されているが、
殺人・放火などの容疑が不起訴処分となり、25日、
執行猶予付きの判決となった場合、釈放されることになる。
遺族は、元警部補が不起訴処分となった場合、検察審査会への申し立てを行う意向。
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00250463.html