★牧太郎の大きな声では言えないが…:あの人に「憲法」を聞きたい
ちょっぴり酔いが回って……「政治向きの話はしない」と言っていた「新聞嫌いの元官僚」も参院選は気になるらしい。
「世論調査の結果はまだ? 今回も当落予想を出すんだろ。いつも間違っているのに。やめろ! やめろ! 新聞が自民圧勝!なんて書くから盛り上がらない」
「第三極の勢力が低迷しているからだろう」
「いや、盛り上がらない最大の理由は“争点隠し”にある!」
「争点隠し?」
「例えば、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)。重要5品目などの聖域(死活的利益)を最優先し、それが確保できない場合は脱退も辞さない、
と言うのは言い訳さ。推進派の自民党は農村票が欲しいからTPPを争点にしたくない」
「人気者の(小泉)進次郎(青年局長)は離島まで飛び回っているけど……確かにTPPのことには触れていない」
「そうだろう、彼は『TPP参加は遅すぎた!』と言っていた。農村票欲しさに持論は変えられない。争点にしないのが、得策なんだ」
「だから盛り上がらない? でも、隠しているのは憲法改正だろう?」
「安倍(晋三首相)さんは、改正の論拠として、現在の陸海空自衛隊は国際社会が認めるれっきとした軍隊。
ところが、9条2項は<陸海空軍その他の戦力は保持しない>としているから実態と合わないと主張している。憲法改正のために首相になった人だから」
「それを争点にしない理由は?」(>2-3へ続く)
毎日新聞 2013年07月16日 東京夕刊
http://mainichi.jp/opinion/news/20130716dde012070034000c.html