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>>1の続きです)
だが、執行部がひそかに狙っているのは、過去最大の15議席を獲得した平成10年参院選の再来だ。
このときの選挙では各種世論調査で自民党の圧勝が報じられ、低投票率が予測されたが、最終盤で
飛び出した橋本龍太郎首相(当時)の恒久減税をめぐる発言で風向きが一変。共産党は無党派の
政権批判票の受け皿となり、獲得議席を一気に倍増させた。
核となる野党がなく、自民党が圧勝ムードなのは今回も一緒。共産党幹部は「浮動票を狙っている」と
語っており、後は「神風」が吹くかどうかだ。
共産党の不気味な勢いに民主党などは焦りを隠さない。細野豪志幹事長は7日、大阪府寝屋川市
での街頭演説で社会保障制度改革について「共産党は話し合いができるのか」と批判。みんなの党の
渡辺喜美代表も6日、東京・新宿で「みんなの党は何でも反対の共産党ではない」と共産党をやり玉に
挙げるなど、野党同士のつぶし合いが熾(し)烈(れつ)を極めてきた。
(以上になります)