日本列島は9日、「ダブル高気圧」の影響で猛烈な暑さに見舞われ、熱中症で救急搬送される人が相次いだ。
埼玉、新潟、大分の3県では高齢の男女3人が死亡した。この暑さは今週末まで続く見込みで、気象庁は注意を呼びかけている。
◆搬送相次ぐ
9日午後0時15分頃、埼玉県深谷市中瀬のビニールハウス内で、近所の男性(92)が倒れているのを家族が見つけた。
新潟県上越市では水田の草取り作業をしていた男性(88)が倒れているのを妻が発見。いずれも死亡が確認された。
また、大分県国東市では9日午前、女性(81)が自宅の布団で死亡しているのが発見された。3人とも、熱中症が原因と
みられる。千葉県君津市の市立小櫃おびつ中学校では、体育の授業で持久走をした2年生の男女34人のうち8人が搬送された。
◆ビールは逆効果
熱中症の予防に詳しい谷口英喜・神奈川県立保健福祉大教授は「日常生活に注意することで、熱中症は予防できる」と話す。
まず、のどの渇きを感じたら必ず水分を補給する。汗で失われる塩分もとれるスポーツドリンクも良い。高齢者は渇きを感じ
にくいため、定期的に補給する必要がある。アルコールは体の水分を奪うためビールなどの摂取は逆効果だ。水分の約半分は
食事から摂取しているため、3度の食事もしっかりとる。
画像
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20130710-408395-1-L.jpg ソース
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130710-OYT1T00211.htm