参院選宮城選挙区(改選数2)で、民主党現職の岡崎トミ子候補(69)の応援のため、7日で日程調整が進んでいた菅直人元首相の県内入りが取りやめになった。
岡崎氏を推薦する連合宮城には、脱原発を鮮明に訴える菅氏に抵抗感を持つ労組もあり、陣営が配慮したとみられる。
関係者によると、県内応援は、岡崎氏と長年親交のある菅氏が申し出た。これに対して岡崎氏側が「日程調整がつかない」との理由を挙げ「延期」を求めた。
菅氏は福島第1原発事故をきっかけに、脱原発を訴える姿勢に転じた。電力総連やUAゼンセンなど脱原発に慎重な連合傘下の労組には、
菅氏にアレルギーを持つ組合員も少なくない。
菅氏はまた、民主党が現職2人の候補者を一本化した参院選東京選挙区をめぐり、公認が取り消された脱原発を唱える現職の支援を表明。
3日のブログに「一部労組に気兼ねし、原発ゼロを鮮明に出す候補は少ない」と書き込んだことに、県内の連合関係者から批判が上がっていた。
岡崎氏の陣営は「7日は多賀城市で連合が推す比例候補の決起集会があり、日程が合わなかった」と説明。
連合宮城幹部は「連合から県内入りを拒否したことはない。現職側の事情があったのだろう」と話している。
ソース 河北新報
http://www.kahoku.co.jp/news/2013/07/20130706t11025.htm