公的年金の積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は2日、2012年度の運用実績が11兆2222億円の黒字で、
自主運用を始めた01年度以降で最高になったと発表した。
安倍政権発足後の第4四半期(13年1〜3月)の実績が、アベノミクスによる株高などで7兆6273億円の黒字となったことが大きく影響した。
12年度は、GPIFの全ての保有資産が運用益を出した。具体的には、外国株式3兆7620億円▽国内株式3兆3314億円
▽国内債券2兆1263億円▽外国債券1兆8218億円――など。
GPIFは、厚生労働省の委託を受け、厚生年金と国民年金の保険料の積立金を株や債券で運用しており、運用益は年金給付に充てられる。
毎年度の実績は変動が大きいが、厚労省は「大幅な収益は年金財政の安定につながる」と歓迎している。菅官房長官も記者会見で、
「年金財政の安定化に大いに役に立った。持続的な経済成長を達成することで、社会保障の基盤もより強固になる」と述べた。
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20130702-OYT1T01182.htm