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>>1からの続きです)
乗客によると、速度は時速80キロほど出ていたといい、
バスはゆるやかな右カーブを蛇行し、片側2車線の
道路左側や中央分離帯側のガードレールに衝突しながら
数百メートルにわたって走行した。
3人がバスを止めようとしている間、ほかの乗客は蛇行する車内で
パニック状態になったというが、バスは前部の左右と側面が破損したものの、
他の車へ接触することはなく、客席部分が大破することもなかった。
バス停車後、運転手は鈴鹿市内の病院に運ばれたが、
約5時間後に急性大動脈解離で死亡した。
バスを止めた3人はいずれも愛知県内に住む会社員で、
伊勢神宮を参拝するバスツアーに参加し、愛知県に
帰る途中だった。県警高速隊は「とても珍しいケースだが、
3人のお手柄で乗客にけががなくてよかった」と話している。(了)