自転車に乗る時、大人にもヘルメットの着用を求める愛媛県の自転車安全条例が、
1日施行され、松山市では、警察官などがチラシを配って条例を守るよう呼びかけました。
愛媛県は、サイクリングコースとして人気が高い「しまなみ海道」があって、
自転車による観光振興を進めているほか、通勤や通学に自転車を利用する人も多く、今回「自転車安全条例」を作りました。
この条例は、より安全に自転車を利用する環境を作るのがねらいで、罰則の規定はありませんが、
道路交通法で「13歳未満」となっているヘルメットの着用を、大人を含めて自転車を利用するすべての人に求めています。
また、歩道で自転車が行き交うことを防ごうと、車道だけでなく、歩道も左側通行としています。
条例の施行初日の1日は、松山市の中心部に警察官や県の職員が集まり、チラシを配って条例を守るよう呼びかけましたが、
ヘルメットをかぶって自転車を運転している人はほとんどいませんでした。
自転車で通勤していた男性は、「条例は知りませんでした。
ヘルメットを持っていないので、どうしようか困っています」と話していました。
また、愛媛県庁でも、職員が次々に自転車で出勤してきましたが、ヘルメットをかぶっていない職員が目立ち、
55歳の男性職員は、「条例のことは知っていましたが、自宅にヘルメットを忘れてしまいました」などと話していました。
きちんとヘルメットを着用して自転車で通勤してきた、愛媛県の中村時広知事は、「まだまだ多くの人が、ヘルメットをつけずに自転車に乗っていた。
事故を防ぐため、地道に、条例の内容を周知していきたい」と話していました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130702/k10015727691000.html