日雇い労働者の街から生活保護受給者の街に変わりつつある「あいりん地区」を
抱える大阪市西成区に、介護サービス事業者の進出が著しい。理由は2つ。
同区の高齢化率が34・5%に及び、市内24区でも突出していること。そして、
住民の4人に1人が生活保護を受けていること。介護利用料が全額公費でまかなわれる
高齢の受給者をめぐり、業者間の争奪戦も激化。30年後の日本を
先取りしたような超高齢・超保護化社会で、介護バブルが沸騰している。
人呼んで、西成ドリーム。
「10万円で患者さんを紹介できる。他の業者も興味を持っているが、お宅はどう?」
西成に事業所を持つある介護業者は区内の病院職員からこんな話を持ちかけられる。
要介護の身寄りのない高齢の受給者を斡旋(あっせん)する。だから謝礼をくれ、というわけだ。
最近は“買い手”の競争が過熱し、1人5万円の相場が急騰した。業者は
「足元を見られている」と不平を漏らしつつ、頭の中でそろばんをはじく。
「それでも客が見つかるなら、安い」
あいりん地区の超高齢化が、西成を「介護の街」へと変貌させつつある。
続きます
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/130702/wlf13070207010001-n1.htm