教員や保護者らが一緒になって、子供たちのいじめや非行問題について考える「みんなでコラボin中丹」(京都府中丹教育局主催)が22日、同府綾部市川糸町の綾部高校東分校体育館などを会場に開かれた。
中丹地区の幼・小・中・高等学校と特別支援学校のPTA関係者ら約300人が集まり、専門家の講演を聞いたり身近なケースについて話し合ったりした。
中丹地区(舞鶴市、綾部市、福知山市)の「PTA指導者研修会」と「いじめ・非行防止フォーラム」を合体して開催。
関西大人間健康学部の杉本厚夫教授の講演などを聞く全体会の後、取り組みの実践報告や交流を目的とした分科会「はぐくみ教室」を開いた。
杉本教授は「見て見ぬふりをする社会から、おせっかいな社会へ−社会的な親の出番です」と題して講演。
「かくれんぼ」ができない子供が最近急激に増えていることを紹介し、「子供たちはひとりぼっちになるのを極端に怖がる。
こうした状況が、子供たちの間に見て見ぬふりをするいじめを生む原因にもなっている」と説いた。
また、「子供たちを見ているのは親や教師だけ。
別の角度から子供を見る『社会的な親』の存在が大切になってくる」などと述べた。
この後、家庭、学校、地域社会、行政がそれぞれに役割を果たすことを宣言した「いじめ撲滅・非行防止 アピール&アクション」を採択した。
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/130623/wlf13062309050008-n1.htm