仕事が忙しいときに、つい適当に済ませてしまう“食事”。「甘いもので頭を
働かせている」という人もいるかもしれません。しかし、集中力を高め、
仕事生産性を上げるためには、ただなにか口に入れる
(ブドウ糖を摂取する)だけでなく、“栄養バランスを考えながら食べること”が大切なのだそうです。
大塚製薬が20〜30代(社会人)の男女500人に実施した「社会人の時間の使い方と
集中力に関する調査」の結果、回答者の7割近くが“忙しい”と実感しており、
その忙しい時でも8割以上は“何かしら食べている”とわかったそうです。
調査結果によると、「忙しくてゆっくり食事ができそうにない時にどうしますか」
という質問に対し、「軽食(おにぎり、サンドイッチ)などを食べる」と回答した人が
55.2%と最も多い結果になっています。次いで、「お菓子を食べる」(9.2%)、
「飲み物を飲んでごまかす」(9.0%)、「バランス栄養食品を食べる」(8.0%)となり、
「食べない/我慢する」との回答は12.0%にとどまったそうです。
「食事を抜くのは、効率よく仕事をしたいと考えている社会人にとって良くないこと」と
語るのは、栄養士でフードアナリストの笠井奈津子さん。笠井さんによると、脳の重さは
体重に対して約2%しかないそうですが、実は全身のエネルギーの約20%を
消費しているそう。また、体を動かしていないからといって食事をしないと、
脳に栄養が届かなくなってしまうため、「忙しい時でも“とりあえず何か口にする”のは大切。
さらにその考えからさらに一歩進んで、“栄養バランスを考えながら食べる” ことが、
脳の働きや体調を保ち、タイムパフォーマンス(時間能率)を向上させます」とのこと。
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