【アメリカ】 国家の安全かプライバシーか?ネット上の個人情報収集、メディアも真っ二つ…WPの調査では「テロ対策がより重要」62%

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1わいせつ部隊所属φ ★
国家の安全かプライバシーか 米個人情報収集、メディアも真っ二つ
2013.6.13 00:35 (1/2ページ)[米国]

米当局による個人情報収集を暴露した米中央情報局(CIA)元職員のスノーデン氏と、
対応に苦慮するオバマ大統領について1面トップで報じる11日付香港各紙(ロイター)
http://sankei.jp.msn.com/images/news/130613/amr13061300360001-p1.jpg

 【ニューヨーク=黒沢潤】米国家安全保障局(NSA)などが市民の通話履歴や
インターネット上の情報を秘密裏に収集していた問題で、国家の安全と、
市民のプライバシー保護のどちらを優先すべきかの議論が米国で活発化している。

人権団体が提訴

 人権擁護団体「米自由人権協会」は11日、通話履歴の収集は言論の自由を保障する修正憲法1条に違反するとして、
米政府に収集停止を求める訴えをニューヨーク連邦地裁に起こした。

 同協会は「(収集は)私たちの家族や政治、職業、宗教、親しい友人との関係を暴露するものだ」などと厳しく批判している。

 一方、下院情報特別委員会のロジャーズ委員長(共和)は10日、
政府の収集活動の様子を米英紙に漏洩(ろうえい)した米中央情報局(CIA)元職員、エドワード・スノーデン氏(29)について、
「最大限の罰則で裁くべきだ」と激しく非難した。

 ただ、ホワイトハウスのウェブサイトには、「告発した英雄」を罪に問わないよう求める署名が約4万件集まっている。

 「米史上、今回より重要なリークは存在しない」。
ベトナム戦争をめぐる機密報告書「ペンタゴン・ペーパーズ」を1971年にメディアに漏洩したダニエル・エルズバーグ氏も、
内部告発サイト「ウィキリークス」に外交公電を漏洩したマニング陸軍上等兵や自身の事件と、
今回のケースとを比較し、スノーデン氏に“援護射撃”を送った。(つづく)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130613/amr13061300360001-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130613/amr13061300360001-n2.htm
2わいせつ部隊所属φ ★:2013/06/13(木) 12:27:28.39 ID:???0
対テロ重要62%

 今回の漏洩について、米メディアの反応も真っ二つに割れている。
保守系のウォールストリート・ジャーナル紙は「データ収集 ありがとう」と政権擁護の社説を掲載。
一方、リベラルなニューヨーク・タイムズ紙は「オバマ政権は信用を失った」とこき下ろした。

 ワシントン・ポスト紙などの世論調査によれば、テロ対策がより重要だと考える人は62%と、
プライバシー保護が重要だと考える人(34%)を上回った。
オバマ政権は批判を何とか押さえ込んでいる格好だが、司法省の情報漏れ捜査のために
AP通信記者の通話記録を秘密裏に入手していたことも最近発覚し、必ずしも“風向き”は良くない。

 スノーデン氏は今、香港に滞在しているとみられ、米政府が犯罪人引き渡し条約を結ぶ香港に引き渡しを求める可能性もある。

 こうした中、米政府の依頼で個人情報を提供した米ネット検索大手グーグルなどは11日、
顧客データの自由なアクセスを政府に認めているわけではないとして、
政府当局による情報提供要請件数や対象の公表を許可するよう政府に求めた。

(おわり)