"「6月4日。高知県は本気出す」謎のHP予告"
高知県地産外商公社が開設したホームページ(HP)(
http://www.honkidasimasu.jp/)が、ネット上で話題になっている。
テレビ画面に「六月四日。高知県は、本気出します。」などと書かれているだけで内容は不明。
「うどん県」で成果を挙げた香川県のような仕掛けか、全く異なる施策の展開か……。
「本気」の内容は4日午前9時から、尾崎知事が記者会見で明かすという。
「なにがあるか言うたら局長にしばかれるき……」。4月から同公社の特命課長を務めるキャラクター・カツオ人間は、
自身のフェイスブックで愚痴りながら、さりげなくHPをアピールする。それを見たファンは「驚くような本気を期待しちゅうき」
「ちょっとしたがでえいきヒントちょうだいや」「今まで本気でしてなかったの?」などと盛り上がっている。
ネットを使った自治体のパフォーマンスでは、香川県が「うどん県」改名で注目を集め、広告費7億6600万円相当のPR効果があったとの試算も出された。
また、岡山市は高谷茂男市長が架空の記者会見動画で「おしい!桃太郎市」というキャッチフレーズを発表。
「2月1日、真実が明らかになる」として公開から7時間で20万件のアクセスを集め、後日発表した「伝説の岡山市」という本当のフレーズを浸透させた。
同公社のHPは「本気県になるということではありません」とくぎを刺し、斬新さをほのめかす。
カツオ人間はHP開設前、出版社の企画で映画「県庁おもてなし課」の原作者・有川浩ひろさんと対談し、
「6月から高知がもっと盛り上がるきね」と意味深な発言。映画のおかげで追い風を受ける観光の新たな振興策の可能性もある。
同公社の小笠原慶二・プロモーション戦略局長は「いろいろと想像して盛り上がって」と話すのみ。
発表の内容次第では非難される懸念もあるが「それはそれで、こちらの思うつぼかも知れませんよ」と不敵だ。
県の本気とは。種明かしが待たれる。(田岡寛久)
読売新聞(2013年6月1日16時46分)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130531-OYT1T01297.htm