勤務予定のない人を従業員とする虚偽の申請で障害福祉サービス事業所の指定を受けたなどとして、
和歌山市は27日、 鞄本おんがえし (同市東小二里、 小嶋治子社長) が運営する3カ所の事業所の
県指定と市登録を31日付で取り消す処分を発表した。 指定障害福祉サービス事業者等の指定権限が
中核市に移譲された昨年4月以降、 和歌山市が取消処分を行うのは初めて。
市によると、 処分を受けるのは、 就労継続支援の 「ハート・スマイル」 (県指定)、 居宅介護の
「ライフ・フレンド」 (同)、 移動支援の 「ロード・コンセルジュ」 (市登録) の3施設。
いずれの施設も、 申請時に勤務予定のない人を従業員と偽って書類を作成・提出し、 指定・登録を受けた。
さらに、 平成23年4月から25年2月にかけて、 実際は行っていないサービスを提供したとして給付費を架空請求し、
計2463万6567円を不正に受給。 居宅介護と移動支援は実施実態が全くなかったという。
今回の処分は市内の施設利用者14人分について。 利用者は海南市と紀の川市にも各1人おり、 今後、
両市による調査も行われる見通し。
和歌山市は、 加算金を含めて3370万1153円の返還を求めるとともに、 同社が申請段階から不正を認識し、
文書を偽造するなど悪質性が高いとして、 詐欺罪での刑事告訴も検討している。
ソース
わかやま新報
http://www.wakayamashimpo.co.jp/2013/05/20130528_25837.html