警視庁の警察官から違法な職務質問を受け、指紋も採取されたなどとして、
東京都内の男性会社員(44)が都や国に慰謝料と指紋や顔写真のデータ削除を求めた訴訟で、
東京地裁(都築政則裁判長)は28日、「違法な職務質問だった」として、都に5万円の賠償を命じる判決を言い渡した。
指紋採取などは適法だったとした。
判決によると、男性は2010年3月、東京・秋葉原を歩行中、警察官2人に職務質問され、
ナイフ付き万能工具を所持していたとして、万世橋署で指紋を採取されるなどした。
警察官の一連の行為について争われ、判決は「男性に異常な点はなく、
職務質問は法律で定められた要件を満たさない」として職務質問と所持品検査は違法だと認定。
ただ、工具の所有は軽犯罪法違反に当たり、男性も指紋採取などに応じたことから、
「指紋や写真のデータ保管が違法とは言えない」と結論づけた。
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20130528-567-OYT1T01027.html