かけ1杯、8年で15円の値上がり―。香川県内の代表的なうどん店(50店)のかけうどんの平均価格(201
1年現在)は239・4円で、8年前の03年と比べ15・0円値上がりしていることが四国新聞社の調べで分かっ
た。「安くて、うまい」が代名詞の讃岐うどんだが、小麦などの原料価格の高騰を受け、わずかとはいえ値上げは避
けられなかったようだ。
調査は、香川県内のうどん店のうち、セルフ・製麺所と一般店のタイプ別に、地域性も考慮して代表店50店を選
び、主にかけうどんの価格を、小麦価格が高騰する前後にあたる03年と11年で比較。平均価格を「うどんプライ
スインデックス」(UPI)と名付けて集計した。
11年現在、各店のかけうどんの価格は100〜480円で、UPIは239・4円。UPIの推移をみると、0
3年の224・4円からは15・0円の上昇。値上げ率は6・7%だった。
店のタイプ別にみると、セルフ・製麺所のUPIは174・6円で、03年の161・5円から13・1円(8・
1%)値上がり。一般店のUPIは309・6円で、03年の292・5円からは17・1円(5・8%)アップし
ていた。
観光客が多いとされる9店のUPIは181・1円で、03年の154・4円に比べ、26・7円上昇。値上げ率
は17・3%で、全店舗平均と比べると、値上げ率は2・5倍以上だった。
一般的な讃岐うどんの原料となる輸入小麦の政府売り渡し価格は、作柄や為替などを考慮し、毎年4月と10月の
2回見直される。ここ数年の相場は07年から08年に高騰し、県内のうどん店の多くがこの時期に値上げに踏み切
った。
小麦価格は10年から11年にかけて円高などを背景に一時、値上がり前の水準まで下がるなど、08年のピーク
時より割安になったものの、この段階で値下げに踏み切った店は少ないとみられる。
小麦価格は今年4月に9・7%引き上げられ、さらに急激な円安で10月以降の改定でも再値上げの可能性がある。
燃料価格なども高止まりしており、今後のUPIの動向が注目される。
ソース
四国新聞
http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/social/20130526000082