日米資源同盟で中国と対峙せよ〔1〕―櫻井よしこ(ジャーナリスト)×山田吉彦(東海大学教授) 2/2
月刊誌『Voice』フォローする2013年05月24日 19:47
新潟市の土地が買い占められている!
山田:いま、私がとくに不安を感じるのは日本海のことです。
というのも、日本海における北朝鮮の200カイリ内の漁業を、中国船がほとんど牛耳っている。
中国は北朝鮮の漁業をお金で買っているという状態です。日本海北部でイカを乱獲していて、南下してくるイカが少なくなっている。
それどころか最近は、中国漁船が日本海の真ん中である大和堆まで入っています。
水産庁もこの件について目をつぶっていますが、中国漁船の出没情報はたくさん寄せられています。
もう1つ心配なのは、北朝鮮の清津港のカウンターパートとして利用できる新潟東港です。
中国は万景峰号のつくった闇社会を含めて、新潟に拠点をつくろうとしています。
中国政府の新しい日本海の戦略上、北朝鮮の役割が浮上しています。
いずれ、中国の漁船が北朝鮮の海域で獲ったカニは、境港などに運ばれることになるでしょう。
櫻井:たとえば、日本海にある佐渡島も中国の拠点になりつつあると聞いています。
それから、新潟市もいまや土地の買い占めが入り、中国の拠点になっているという。
すると、北朝鮮の港である清津や羅津から船が出航した場合、目の前には佐渡が、さらに行くと新潟がある。
そこから航路を東にとると津軽海峡、北にとるとオホーツクからすぐ北極航路に抜けることができます。
これは、日本海が中国の内海になることを意味します。
新潟県や市はそのことに気付かず、中国に土地を売ってしまっているのです。
山田:中国は都合のよい航路を勝手につくろうとしているわけです。
このような状況では、津軽海峡が危険だと思います。津軽海峡は、領海を3カイリとして真ん中を公海として開けています。
政府の見解は、国際航路だから開けたという。しかし、マラッカ海峡でもそんなことはしていません。(つづく)
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