安倍晋三首相は19日、6月1日に開院する佐賀県鳥栖市の九州国際重粒子線がん治療センター
(サガハイマット)を視察した。アベノミクスの3本の矢の1つ「成長戦略」で柱にすえる先端医療の現場に
足を運んだ首相は、その治療技術を絶賛した。
サガハイマットは朝日新聞などの批判を受け、寄付集めに苦慮しているだけに首相の視察は希望の光となったようだ。
・「大いに力入れる」
「日本の物理学、医学などの力を結集した素晴らしい施設だ。世界中から鳥栖に治療に来ると思う。
日本にしかできないことだ。国も大いに力を入れたい」
首相は、加速器室と治療室を視察し、施設の担当者にこう強調した。
首相自身も難病に苦しんでいるだけに医療分野の改革には特に思い入れが強い。
最先端の粒子線治療を積極的に海外に売り込み、主導権を握りたいとも考えている。
2日に訪問したアラブ首長国連邦(UAE)でも粒子線治療施設を日本の技術協力で建設することに合意した。
担当者が中国や台湾の医療機関からも問い合わせが相次いでいることを説明すすと、
首相は「ロシアや中東諸国を訪問したときも日本のがんの最先端技術を自分の国で使いたいとの要望があった」
と満足そうに語った。
サガハイマットは全国4番目、中国地方以西では初めての重粒子線がん治療施設。
エックス線よりも質量が重く、破壊力の強い「重粒子線」(炭素イオンなど)を光速の7割にまで加速させ、
体の表面から照射し、体内のがん細胞を死滅させる。切除手術を必要としないため患者への負担が少なく、
高齢者や長期休職が難しい人も通院治療が受けられる。
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http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130519/plc13051921400014-n1.htm