名古屋市監査委員は16日、市の複数部署で、
書いた後で消せる人気商品「消せるボールペン」で行政文書を作成していたとの監査結果を発表した。
監査委員は「容易に改ざんされる恐れがあり、使用すべきでない」としている。
消せるボールペンは、摩擦熱で色が消える特殊インキを使っている。
監査結果によると、市長室広報課や市会事務局総務課、一部の区役所などで使用。
公費で購入していたケースもあった。
使用されていたのは、出張やタクシー利用に関する書類など。
消せるボールペンを使った理由については、「便利だから」「無意識に使っていた」などの説明があったという。
監査委員は、訂正の痕跡が残らず、室温変化で退色する可能性もあるとし、
「職員の行政文書の重要性に対する意識が希薄化していると言わざるを得ない」とし、油性ボールペンなどを使うよう注意を促した。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130517-OYT1T00072.htm