生活保護の受給者を意味するインターネット上の俗語「ナマポ」をプリントした商品がネット通販に出品され、
削除される例が相次いでいる。当事者らの抗議があったケースもあった。
ナマポは生活保護を略した「生保(せいほ)」を読み替えた言葉。ネット掲示板やソーシャルメディアで
「ナマポのくせに」など否定的な文脈で使われる例が目立つ。
ネット通販「楽天市場」には、「ナマポ」とプリントされたポリエステル製バッグが1800円で出品されていた。
大阪府内のアパレル業者の商品で、「ゆとり」などとプリントされた商品と一緒に販売された。
だが、生活保護を受ける福岡市のパート女性(55)は「差別を生みかねない」と楽天側に抗議。「ショックを受けた」
と話す。メンバーに受給者もいる精神障害者団体の抗議もあり、業者は4月5日までに販売をやめた。
楽天市場事業PR推進部は「適切な対応を、と業者側に伝えた」という。業者の担当者は「ネットでよく聞く
言葉の商品ならニーズがあると思った。そこまで差別的とは考えなかった」と話す。
ソース
http://www.asahi.com/national/update/0516/OSK201305160008.html