朝日新聞2013年05月08日(水)朝刊「声」欄より
http://www.asahi.com/opinion/articles/TKY201305070320.html 権力追及しないのが不思議だ
無職 安田毅(三重県東員町 68)
最近の朝日新聞は以前に比べ、時の政権に及び腰のような気がする。
以前の自公、民主党政権の時は、もっと追及が厳しかった。
問題に対し真正面から向き合い、けれん味なく攻めていたではないか。
当然、是々非々で臨むべきだが、
勢いづく安倍政権に押されて、遠慮がちなのではないかと危惧している。
特に憲法96条改正は衆参両院で総議員の「3分の2」以上を緩和する方針だが、
現憲法の「どこをどう変えるのか」を鮮明に打ち出さないのが気がかりだ。
本紙は憲法記念日を前に郵送による世論調査を実施したが、
憲法改正の調査対象者をもっと広げて各界、各層からの意見を聞くべきだ。
有効回答2194件、回収率73%で、有権者は改憲に慎重だったと報じているが、
何千人単位では民意の声を取り込むのは困難であろう。
メディアは、世論を正しい方向に導くためにある。
時の政権の思うつぼにならないためにも、今ほど報道陣の神髄が問われている時期はない。
国民もきちんと善悪をわきまえ、正しい判断が下せるよう勉強すべきである。
私だって一から勉強しなくてはならない一人だ。
安田毅
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