米ウォール・ストリート・ジャーナル誌のウェブサイトは5月10日、「円安最大の敗者は中国輸出企業か」と題する記事の中で、
米ドルの対円相場の上昇についてこれ以上取り上げる必要はないとした。現在ルールを変えているのは、
過去15年間で最高水準に達している人民元の対円相場だ。これは世界2位の経済大国にとって、深刻な厄介事である。
マッカート・フィールド・アセット・マネジメントのマイケル・シャウール会長兼CEO(会社名と人名が見つからなかったので、
当て字です)は顧客に宛てた報告書の中で、「米ドルの対円相場の上昇と同時に、米ドルの対人民元相場も19年ぶりの低水準を記録した。
これは人民元を円に換算すると高くつくことを意味する。両国の輸出部門の競争が、
そこから大きな変化を受ける可能性がある。中国は長期間に渡り、輸出面で日本に勝っていた。
この為替相場の二重の変化は、円の対人民元相場に大きな影響を与えている」と語った。
金曜日の早い時間に、人民元の対円相場は1元=16.55円となり、1998年以来の最高水準となった。
これと同時に米ドルの対円相場は1ドル=100円以上となり、4年数カ月ぶりの高水準となった。
中国政府はかつて、人民元の動向を厳しく管理していた。市場の緊張ムードは、円のリスク回避ツールとしての価値を引き上げた。
現在は、この状況に逆転が生じている。米国からの圧力を回避し、中国経済を消費型に転向する国内の需要を満たすため、
中国政府は人民元相場の上昇を看過し、人民元の市場化を推進した。その時、日銀による侵略的な債券購入計画が実施され、
円のその他の主要通貨に対する相場が螺旋状に低下した。
シャウール会長は報告書の中で、「日本の輸出企業は現在、中国の同業者に対して、この20年来で最大の競争力を持っている。
輸出型業界ですでに圧力に直面している中国にとって、今は最悪の時期と言える」と指摘した。
日本はこの数十年間で初めて、世界輸出市場で最大のシェアを占める可能性が出てきた。同市場では、これまで中国が主導的な地位を維持していた。
http://japanese.china.org.cn/business/txt/2013-05/13/content_28807999.htm