【話題】句読点の打ち方から論理的な話し方まで…関西学院大の「初年次ゼミ」が人気

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1おじいちゃんのコーヒー ◆I.Tae1mC8Y @しいたけφ ★
 
サークルの新人勧誘でごった返す4月のキャンパスで、学生の集団をかいくぐり、
たどり着いた教室は静まりかえっていた。
「やり直し!」。講師の声が響く。始業時の「起立、礼」で受講生約30人の
動きがそろっていなかったのだ。「周りを見る。社会では観察力が大事」と講師は続けた。
原則1年生対象の関西学院大学(兵庫県)の「スタディスキルセミナー」。
「読む・書く・話す・聴く」の学ぶ力をつけるゼミだ。
週1回、新聞記事などを教材に、「句読点の打ち方」「文頭は1マス空ける」
といった文章術の初歩から、論理的な話し方、聴く態度まで、“いろは”から磨く。

教室ではやっと「礼」が終わり、講師が指示を繰り出した。指示の意味も説明する。
「記事を要約して。会議や取引先での話を他人に説明するには、
要約する技術が必要です」「2分間で隣の人に『私の強み、弱点』を話して。就活では定番中の定番です」
とたんに、教室に話し声があふれた。

「私は人の立場で物事を考えられますが、優柔不断で……」。
緊張した面持ちで隣に座った男子学生に語りかけたのは、経済学部の三原さん。
同学部3年に在籍する姉の助言で履修した。「毎回、準備は大変。でもとても楽しみ」と笑みをもらす。
2人に1人が大学に進む時代。学生の学力や意欲にもばらつきが大きい。
そのままでは授業が成り立たないと、多くの大学が取り組むのが「初年次ゼミ」だ。
同大でも2年前、全学部で実施するようになった。
企画した共通教育センターの永嶋恒治さん(40)は「学びが実社会で
役立つとわかれば、学生は必ずやる気を起こすと考えた」と語る。そのために
人材開発業者が派遣する社員研修のプロを講師に充てる工夫を凝らす。
企業の日常や就活現場のエピソードが頻繁に出てくるのは、そのためだ。

 遅刻10分で欠席扱い。5回欠席で単位は出ない。毎回リポート提出。
そんな厳しい内容なのに、当初より100人以上も受講生が増え、今は600人。
「役立つ」と聞いた2、3年生まで履修するようになった。

イカソースやねん
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/campus/jitsuryoku/20130504-OYT8T00370.htm