日本維新の会は8日、大阪と東京に参院選の選挙対策本部を立ち上げる。
昨年の衆院選に続き、参院での勢力拡大を目指すが、1人区の候補者擁立は進まず、支持率も停滞。
事態打開のため、国会議員団を中心に橋下徹共同代表の立候補を求める声が噴出している。
「参院選をどう戦うかが重要なのに、維新は賞味期限を迎えつつある」。石原慎太郎共同代表は7日、
国会内で開かれた国会議員団の役員会で危機感をあらわにした。
ほかの議員からも「このままでは都議選も惨敗する」。
石原氏が「橋下君の参院選への出馬を議員団の総意として伝えないといけない」と述べると、賛同の声が広がった。
全国31の1人区で決まった維新の立候補予定者は、現在3人。橋下氏が掲げる「自公過半数阻止」と
「改憲勢力で3分の2確保」の達成には、複数区のほか1人区でも、相当な数の当選者が必要になる。
だが、維新内では「今の民意は自民党にある」(若手)として、厳しい見方が支配的だ。
こうしたなかで強まる橋下氏擁立論について、大阪の党幹部の一人は「大阪都構想を実現する前に
国政進出したら、大阪の人にも理解されない」と消極的。
橋下氏も7日、記者団に「一部の国会議員からメールをもらったが、
市長を辞職して(立候補)ということはできない」と、参院選立候補を重ねて否定した。
http://www.asahi.com/politics/update/0507/TKY201305070358.html