【東海新報】戦後日本のタブーだった憲法改正、そこにあえて挑んだ安倍首相の勇気を評価したい

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1そーきそばΦ ★
☆★☆★2013年05月05日付

 安倍首相が再登板して火をつけた最大のものは、日本人に初めて日本の将来を考える機会を与えてくれたことだろう。
言うまでもなく戦後の日本社会の底にオリのようにたまっていた憲法問題を表に引き上げ、議論の対象に仕立てたという点においてである
▼一昔前、憲法について語ることはタブーのような雰囲気があった。あたかも不磨の大典として絶対護持すべき存在が憲法であり、
この「平和憲法」があるから日本は平和に保たれているという論法に異論などさしはさもうなら、危険思想の持ち主と思われかねなかった
▼しかしこの憲法が日本国民自らの総意に基づくものではなく、占領軍によって急ごしらえされたものであることは事実であり、
そこには日本人のバックボーンを奪う意図が少なからず盛り込まれていることも明白であるため、改憲、創憲さまざまな意見や動きが底流にあり続けた
▼しかし結党時、自主憲法制定を綱領とした自民党すらその実現に向けて本格的に取り組んだことがなかったのは、
少なからず国論が二分することを怖れ、触らぬ神にたたりなしとばかり党利を優先して議論を避けてきたからに他なるまい
▼だが、時代にふさわしくなくなるものも、その流れに合わせて代えなければならないものも出てくるのは国においても同様である。
国際社会はそうした改正にタブーをつくってはいない。日本もそうすべきであるという提案をあえてした安倍首相の勇気は評価されていい。
火中の栗を拾おうという政治家がここにやっと登場した。

ソース 東海新報
http://www.tohkaishimpo.com/