雅安市周辺では地震に関するさまざまな噂や偽の情報が飛び交っている。中国のメディアは災害救助の
問題点にふれず、党と政府による救援活動といった情報を中心に報道している。流言飛語は被災者や
周辺住民のメディア不信の裏返しといえそうだ。
被災者の間で多く出回っているのが、「20日の地震はさらに大きな地震の前兆にすぎず、数日中に四川省内
で巨大地震が発生する」という噂だ。時間と場所に関して複数のパターンがあり、インターネットや携帯電話
のショートメールなどを通じて短時間で広がり、多くの被災者を混乱させている。地元警察当局は「不安を煽(あお)る
デマを流す人を逮捕する」と厳罰で臨む方針を表明したが、簡単には止まらないのが実情だ。
また、地震予知に関する真偽不明の情報も拡散している。最も知られているのが磁石と鉄を使うもので、地震
直前には磁場の変化が起きるから−などという理由がついている。政府の専門家は地元メディアで「荒唐無稽だ」
と噂を一蹴したが、被災地ではこの方法を実行している家庭もある。
(略)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130426/chn13042613530005-n1.htm