【話題】 東海大学地震予知研究センター長の長尾年恭氏 「数か月以内に福島県沖で、大津波を伴う地震が起きる可能性がある」

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全国で地震が頻発している。兵庫県淡路島で2013年4月13日にマグニチュード(M)6.3の地震が発生して以降、
三宅島や伊豆諸島・鳥島沖をはじめ同クラスの地震が続いているのだ。

これだけでも心配になるが、専門家は別の不安要素を指摘した。
数か月以内に福島県沖で、「アウターライズ地震」と呼ばれる大津波を伴う地震が起きる可能性があるという。

電力土木技術協会によると、アウターライズ(海溝外縁部)の定義は「海溝軸の海寄りにかけて存在する、
海洋プレートが地形的に隆起した領域」とある。

4月22日放送の「モーニングバード!」(テレビ朝日系)では、アウターライズ地震が起こるメカニズムを解説した。

東北太平洋側にある太平洋プレートは、陸側の北米プレートに対して日本海溝で沈み込んでいるが、
急激に滑ってずれると地震となる。プレート境界面の浅いところが滑った場合、太平洋プレートに引っ張られる力がかかって亀裂が入り、
海溝の外側が隆起することがある。このときに起きるのがアウターライズ地震だ。

比較的まれなケースと考えられているが、断層のずれ方が垂直に近いことから隆起により海面が上昇し、津波発生の危険性が高くなる。

過去の事例として知られるのは、1933年の昭和三陸沖地震だ。これは1896年の明治三陸沖地震が誘発したとみられ、
震源は岩手県沖の日本海溝外側だった。実は地震の揺れそのものは激しくなかった。これがアウターライズ地震の特徴で、
住民は「揺れが弱かったから津波も大きくないだろう」と勘違いしてしまったようだ。
ところが後から津波が押し寄せ、3000人を超える死者・行方不明者を出す大惨事となっている。

番組に出演した東海大学地震予知研究センター長の長尾年恭氏は、数か月以内に東北沖をアウターライズ地震が襲う可能性があるとの認識を示した。

注目したのは、淡路島や三宅島、石垣島と全国各地で地震が頻発しているのとは対照的に、福島県沖での地震活動が小康状態にある点だ。
長尾氏は「大地震の前には『嵐の前の静けさ』で地震が減る」と指摘する。予測では最大10メートルの津波が東北の太平洋沿岸一帯を襲うと述べた。
http://www.j-cast.com/2013/04/22173651.html