国内の12歳以下のサッカーの人口は30万人を超えるといわれている。
そして今、注目を集めているのが、その親たち。
おしゃれなサッカーママをターゲットにした雑誌が発刊されたり、
サッカーママとメーカーが共同でウエアを開発したり、パパ向けサッカー教室が開かれたり。
子供のプレーを見守るだけではなく、「自分たちも楽しみたい」という積極的な親たちのニーズに応えながら、新たなビジネスも生まれようとしている。
3月の金曜日午後、大阪市北区のグラウンド。
幼稚園から小学3年生の男の子たちが元気にボールを蹴っていた。
そのすぐ傍らには、子供たちのプレーを見守る数人のお母さんたち。
よく見ると、そのスタイルはとてもおしゃれだ。
ジーンズなどのパンツスタイルがほとんどだが、足元はスニーカーではなく、ニーハイブーツやショートブーツ。
荷物を入れるのは、リュックサックではなく、パーティーなどに持つ小さなクラッチバッグやタウンユースのショルダーバッグ。
ちらりと見える爪には鮮やかなネイルアートにキラキラと輝くビジュー(小石)が施されている。
「夏は暑さ、冬は寒さとの闘いで母親にとっては大変です。
長時間グラウンドに立つことになりますから、サッカーのルールなどを知ることはもちろん、おしゃれをしてサッカーを楽しむことも大切なんです」。
鍋坂さんのように、「ジュニアサッカーに親しむ子供たちを支えながら、自身もアクティブに活動して輝く30〜40代のお母さんたち」をターゲットにした雑誌が昨年3月、創刊された。
季刊誌「サカママ」。
海外サッカーを紹介する雑誌を発刊するソル・メディア(東京都渋谷区)が立ち上げた。
親子でできるトレーニングの紹介や、Jリーグで活躍する選手の母親へのインタビューなども掲載するが、
「ほかのスポーツに比べて格段におしゃれなイメージ」(堤さん)というサッカーママを意識して、
観戦ファッションの提案や、しゃれたブランケットやカラフルなランチボックスの紹介など、ファッションやグッズにも力を入れる。
(中略)
子供の習い事をきっかけに、新たな市場が生まれると同時に、親たちの間には思わぬ楽しみが広がっている。
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/business/snk20130420575.html