中国メディア・環球網は18日、東日本大震災への援助を感謝して日本がキルギス共和国に対して送った桜の木14本が、
植樹から10日ですべて盗まれたと報じた。
記事は、日本から送られた桜の植樹式典が6日にキルギスで行われ、
同国のアタムバエフ大統領と日本の小池孝行大使がビシュケク市内の公園で桜の木14本の植樹を行ったことを紹介。
その10日後にあたる16日に、14本すべてが盗まれたのを市民が発見したと伝えた。
また「また笑うに笑えなかったこと」として、植樹地点から数メートルの場所に常駐の派出所があったにもかかわらず、
警察が窃盗行為にまったく気が付かなかったことを併せて伝えた。
同市では、「国のイメージダウンを避ける」ために同じ種類の桜の木を手配し、植樹しなおしたという。
キルギスは、東日本大震災発生直後の2011年3月18日にチャーター機でミネラルウォーター2.5トンを提供したほか、
同国内で義捐金募集や追悼コンサートの開催などの支援活動を行った。
一方、キルギス自身も国土の40%が海抜3000メートル以上の高地で、自然災害の多発地帯であり、日本政府は今年2月、
2億4000万円の防災・災害復興支援資金を無償で提供する文書に署名した。
また、3月には現地の経済成長支援のために1億円の無償資金協力を行うなど、両国間の交流は盛んだ。
支援の「お礼」が早々に盗まれ、現地政府は慌てたに違いない。同じ木をすぐに手配したところに誠意を感じる。
日本としては、再度桜の木を贈呈する度量を見せてもいいかもしれない。(編集担当:柳川俊之)
サーチナ 4月18日(木)11時36分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130418-00000026-scn-int