【産経抄】
仙谷氏発言で振り返る「むちゃくちゃ」だった民主党政権
2013.4.13 03:04 [産経抄]
ああ、お懐かしい。きのう午後、インターネットのMSN産経ニュースでは、菅直人政権で官房長官を務め、
昨年末の総選挙で落選した仙谷由人氏の発言がトップを飾った。
一敗地にまみれた経験から学び、深い反省の弁を発したのかと思いきや…。
▼民主党の会議に呼ばれた彼は、黒田東彦日銀総裁による異次元緩和を
「日銀が国債を買い占めたら、市場は成り立たなくなる」と厳しく批判。
安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」に至っては「むちゃくちゃだ」とばっさり斬り捨てたそうな。
▼気持ちはよくわかる。
民主党の無為無策で、1ドル75円台にまで跳ね上がった円相場が安倍政権になるや否や急速に円安となり、
今や100円近くまで戻った。株価も当時の野田佳彦首相による「衆院解散宣言」からわずか4カ月で、
日経平均株価が5000円近くも急騰した事実を前政権幹部として認めたくないのだろう。
▼残念ながら「むちゃくちゃ」だったのは、3年以上続いた民主党政権の方だった。
経済政策は言うに及ばず、外交も日米関係は危うくなるわ、あれほど中国に媚(こ)び続けてきたのに
日中関係も戦後最悪になるわ、何一つ成果がでなかった。
▼ただし、民主党の「むちゃくちゃ」ぶりも北朝鮮の3代目には負ける。
機関紙で「日本全土はわれわれの報復行為の対象になる」と東京、大阪、横浜など5都市を挙げて挑発するとは、
世界征服を狙うショッカーもはだしで逃げ出しそうだ。
▼経験もなく権力の頂点に立ってしまった3代目は、現実と空想の区別がつかなくなっているようである。
いざというときも役に立たない韓国は対話を呼びかけているが、放っておけばいい。
北の核もミサイルも所詮、張り子の虎にすぎないのだから。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130413/stt13041303040002-n1.htm