【生活保護】 ギャンブル依存症を知らずに依存症対策!? 「生活保護費浪費禁止条例」が逆効果になる可能性 依存症、干渉するほど悪化

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2丑原慎太郎φ ★
>>1の続き

  筆者は、長年にわたってギャンブル依存の研究を行なっている滝口直子氏(大谷大学教授・文化人類学)に、専門家としての意見を聞いてみた。
滝口氏は開口一番、 「地域のネットワークの中での『監視』『説教』『なじる』で、ギャンブル依存症者が回復につながった例はないです。
そういう行動って、結局、『上から目線』でコントロールということですよね?」(滝口氏)
と、小野市の適正化条例が意図するところに疑義を表した。
自分では善意や親切だと思っており、口にしたり行動に移したりすれば自意識の満足も得られる行動が、
相手の役に立っていない場面は、確かに少なくない。

「そもそも、自分にも他人にもコントロールできないのが依存症なんです。
誰かがコントロールしようとすると、『コントロールをめぐってのパワーゲーム』という方向に行きます。
ギャンブルを妨げられると、どんなことをしてもギャンブルをしようとします。
依存してない人でも、『上から目線』で誰かに何か言われたら、反発しますよね?」(滝口氏)

生活保護当事者であろうがなかろうが、人間の自然な心情に違いがあるわけはない。
周囲の干渉で解決したように見えても、状況がさらに悪化する場合もある。

以上