★【中国トンデモ事件簿】水源に豚の死骸1万匹…でも逮捕者ゼロの不思議
中国上海市の水源の川、黄浦江で豚の死骸が大量に見つかった事件で、回収された
死骸は1万匹を超えた。多くの市民の不安をよそに市当局は水質汚濁を一貫して否定、
流出源とされた自治体の当局も原因の一部を認めただけで、発生から一カ月近い30日
になっても、責任の所在は明らかになっていない。病死豚肉の流通疑惑や行政の不手際
も相次いで浮上し、問題は混迷を深めている。
(田中靖人)
■隠蔽疑惑
中国国営新華社通信(電子版)が20日に配信した記事などによると、豚の死骸が
発見されたのは5日。市の水上清掃員が約20匹を回収したが、黄浦江では毎年3千〜
4千匹の死骸が流れ着くため、上司に報告しなかったという。
だが、今回は死骸の多さに驚き8日になって関係部署に報告。同日には中国版ツイッ
ター「微博」に写真が掲載されてネット上で広まったものの、上海市当局は10日に
なるまでメディアに情報を知らせなかった。記事は「情報発信の方法には改善の余地が
ある」と遠回しながら上海市の対応に疑いの目を向けている。
■「プールのハエ」
死骸の回収量は19日の段階で1万匹を超えた。大半は子豚で、一部から子豚が感染
しやすい豚サーコウイルスが検出された。黄浦江は上海市の南東部4区の飲料水の水源
に指定されており、給水量は市全体の22%に上るため、市民の不安は高まった。
(続く)
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20130330/frn1303301514002-n1.htm