ソフトバンクモバイルは21日、iPhone 5などSoftBank 4G LTE対応機種で、同社が買収したイー・アクセスが保有する
携帯電話向け高速通信サービスLTEネットワークが利用できる「ダブルLTE」サービスを始めることを発表した。
3月21日から、混雑が激しい都市部、特に池袋駅を中心とする山手線沿線で開始された新サービス「ダブルLTE」。
これまでソフトバンクモバイルが利用してきた2.1GHz帯LTE(FDD-LTE)に加え、イー・アクセスの1.7GHz帯LTEネットワークを
SoftBank 4G LTE対応スマートフォンなどで利用できるようになる。
混雑状況に応じて自動的に最適なネットワークを選択するため、「より安定した快適なLTEの通信サービスを
お客さまに提供できるようになる」(孫正義社長)とのこと。現時点ではiPhone5、iPad mini、iPadのRetina ディスプレイモデルの3機種が対応する。
孫社長によると、「1台のiPhone5が、どっちが混んでいるかをリアルタイムで捕捉しながら、
混んでいない方につながる仕組み」で、LTE対応機種の通信量がイー・モバイルの帯域に移行することで、
既存のソフトバンクの帯域の混雑が緩和されるという。
また孫社長は、ソフトバンクがCMなどで「つながりやすさナンバーワン」をアピールしている根拠について、
音声通話は調査会社「イプソス社」が行なった月間19万件の音声通話テスト、パケット通信はヤフーの防災速報アプリ等の
月間1億5000万件の通信ログを解析した結果であることを説明。
パケット接続率についての地域別状況については、ゴルフ場やスキー場といった山間部では依然として
NTTドコモが優勢なものの、都市部や市街地など大半の地域ではソフトバンクが1位だったという。
http://wpb.shueisha.co.jp/2013/03/23/17885/