★USJ、夢と職求め団塊世代殺到! 採用説明会に50〜60代集中
・米映画のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(USJ、大阪市此花区)の春休みの繁忙期を前にした
採用説明会が4日、大阪市北区のハローワーク梅田で開かれた。定員230人に対し300人以上が殺到し、
応募者の8割以上を50〜60代が占めた。「団塊の世代」らが第二の人生を“夢の国”に求めた格好で、
USJ側も「団塊の世代は即戦力。これからの超高齢化社会に向けてどんどん雇用していきたい」と話している。
募集はアトラクション操作やフードコートのスタッフなど18種ですべてアルバイト。1月にもハローワークで
採用説明会を開いたが、定員100人に対し応募は60人程度、年齢層も40代が中心だった。年齢制限の
上限が59歳だったことが原因とみられ、今回は上限を64歳まで引き上げたという。
シニア世代が多く集まった背景には、国が厚生年金の支給開始年齢を男性については平成25年度から
37年度、女性は30年度から42年度にかけて段階的に65歳まで引き上げることなども影響しているとみられる。
ハローワークはこの日、1回の予定だった説明会を急遽(きゅうきょ)2回に分けて対応。実際にUSJで働いている
スタッフが説明に立ち、集まった応募者らは熱心にメモを取っていた。
「以前から遊園地が大好きで、ウキウキする楽しい仕事をして第二の人生を頑張りたいと思った」と語った大阪府
東大阪市の大谷誠さん(60)は、昨年12月末に定年退職した元銀行マン。アトラクション操作を希望し
「私たちの世代もまだまだ働けることを自分が楽しみながらみせられたら」と意欲をみせた。
中には年齢制限を超える応募者も。同府枚方市の松井正治さん(67)は繊維業界やIT関係の会社を渡り歩き、
昨年11月に退職した。「泳ぐのを止めたら死んでしまうマグロと同じで、労働という社会との接点を無くしたらだめに
なってしまう」と話し、「6歳の孫に『おじいちゃんは夢の国で働いているんだよ』と言いたい」と笑顔で話した。
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/130305/wlf13030507540000-n1.htm