海上保安庁が、海上自衛隊から退役する護衛艦を譲り受けて巡視船に転用する案を検討していることがわかった。
沖縄県・尖閣諸島周辺で領海侵入を繰り返す中国公船に対応し、態勢を増強するためで、海保は退役予定の
護衛艦を1月に視察した。ただ、操船技術の違いや乗組員の確保など、解決すべき問題もある。
護衛艦の転用は、政権交代前の昨年11月、自民党の安倍晋三総裁が提案した。中国公船への対抗策として
「物量において阻止しなければいけない」と語った。
太田昭宏国土交通相は先月末、朝日新聞の取材に、転用を検討中だと認めた。
海保幹部によると、転用候補に挙がっているのは海自を来年までに退役する4隻。
海保の技術担当者が海自横須賀基地(神奈川県)を視察し、転用が可能か情報収集したという。
候補は満載排水量約4千トンの「はつゆき」型とみられる。
防衛省によると、退役予定の4隻は就役から30年近く経っており、通常はスクラップにされるか、訓練でミサイルや
魚雷の標的として沈められる。
ソース
朝日新聞
http://www.asahi.com/national/update/0305/TKY201303040424.html