>>2 青森県知事が最終処分場にすることを否定しています。
●使用済み核燃料の流れを説明しようか。
大前提は…
(1) 使用済み核燃料は「ゴミ」ではなくて「資源」だ
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(2) 「資源」だという前提で「中間貯蔵」されて
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(3) 「再処理」されて「核燃料」と「ゴミ」に分けられる ←現状は再処理工場がまともに稼働せずに「19回も計画」が先送りされている
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(4) 抽出したウランやプルトニウムを、高速中性子を利用しながら核燃料の増殖を行う ←高速増殖炉も1980年代の稼働予定が、2050年代までと計画が70年遅れている
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(5) 「使用済み核燃料を、再処理して、核燃料として再使用できるようにできればいいな」と思いながら、数十年の歳月と数十兆円の予算が注ぎ込まれ、実現のメドが立たず ←いまここ
中間貯蔵施設は、再処理されるまでの一時保管だから、もし再処理をあきらめるとすると、「使用済み核燃料」は「資源」ではなく「ゴミ」になる。
青森県は「資源」なら預かるが「ゴミ」は受け取らない方針なので、
再処理をあきらめた場合は最終処分の必要なゴミとして発生源の原子力発電所に使用済み核燃料が返されることになる。
経済的合理性の観点から若手の経産官僚らが核燃料サイクルの中止を主張しているが、
日本原燃の経営破綻と、中間貯蔵施設の立地町村の財源問題から目を背ける目的で、問題が先送りされて今日に至っています。
なお再処理によって発生する高レベル放射性廃棄物の処分場の場所も未だ決まっていません。
要するに核燃料サイクルなんて回っていないということです。