国の特別天然記念物トキを含むトキ科の分類について、日本鳥学会がこれまでのコウノトリ目から、
ペリカン目に変更したことがわかった。
近年のDNA解析で、ペリカンに近いことがわかったため。環境省は「分類が変わっても保護の
位置づけには全く影響ない」としている。
生物の分類では「科」の上に「目」があり、トキはコウノトリに外見が似ていることから、
コウノトリ目トキ科とされていた。
ところが、米国チームによるDNA解析で、コウノトリよりペリカンに近いことが判明。同学会は
昨年9月、日本鳥類目録の改訂で、ペリカン目トキ科に変更した。
トキの野生復帰に取り組む環境省佐渡自然保護官事務所の長田啓・首席自然保護官は「トキが
ペリカンのグループだったとは意外。分類が変わっても野生復帰を着実に進めることに変わりはない」と話す。
ソース 読売新聞 2013年2月11日
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20130210-OYT1T00413.htm