・国内初のウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」で死者が出たことを受け、山口県は30日
記者会見を開き、ウイルスを媒介するマダニへの注意を呼びかけた。しかし「昨年秋に成人が亡くなった」以外の
情報は「言えない」「分からない」と繰り返すばかりで不安の残る記者会見となった。
記者会見は県庁で行われた。県健康福祉部健康増進課の担当者らは、昨年12月29日に厚労省から
県内の死者について「SFTSの感染が疑われる」という連絡があった▽今月29日に国立感染症研究所から
「ウイルス感染を確認した」という連絡が入った−などの経緯を説明。
県によると、SFTSのウイルスを媒介するマダニは2〜3ミリと比較的大きく、森林や草地に生息。布団などに
発生する他のコナダニ、ヒョウヒダニなどでは感染しないという。
感染すると発熱、嘔吐、下痢、下血の症状があり、血液中の血小板と白血球が著しく減る。県はこうした症状の
患者が出た場合、県や国に連絡するよう医療機関に通知したという。
しかし、死亡した人については「感染経路は不明」とする一方、居住地域や年齢、性別などについては「遺族の
強い意向と個人情報の観点から言えない」として一切公開しなかった。
報道陣からは「詳しい症状など予防に必要な情報は公開してほしい」という声が相次いだが、県健康増進課の
原田課長は「配布資料は厚労省から提供されたもので、われわれもこれ以上のことは分からない」と説明。
「草地に入らない。手足の露出をなくすなどの対策をしてほしい」と呼びかけるにとどめた。(抜粋)
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130131/ymc13013102080000-n1.htm ・中国では2009年に発症が確認され、すでに200近い感染例があるという。死亡率は10数%に達するが
ウイルスの増殖を抑える薬はまだない。
媒介するダニは全国の森林、庭、公園などに生息し、犬や猫などのペットを通して家庭に持ち込まれることも多い。
農園を経営している高木美保(タレント)は「犬を散歩させると、草むらからピッ、ピッと飛んでくるのが見えるくらい。
犬もダニよけをし、私たちも長袖、長靴でないと危険ですね」と話す。(抜粋)
http://www.j-cast.com/tv/2013/01/31163404.html