【アルジェリア】 英特殊部隊(SAS)、出動準備

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626名無しさん@13周年
「この2人組〔のソ連兵捕虜〕が本当についていれば,ムジャヒッディーン達は彼らを傷つけずに生かしておき,味方の重要な捕虜との交換に使うだろう.
 そうでなければ,この少年達を彼らはすぐに殺すか,それとも死ぬまで拷問するだろう――どちらかは時間的余裕によって決まる.

 このソ連兵達はついていなかった.
 〔略〕
 ムジャヒッディーン達が捕虜を地面に打ち据え,その周りを取り囲むと,蹴ったり小銃の床尾で殴ったりが始まった.休む間もない激しい責め苦が長時間,続いた.
 情報を引き出そうというのではなかった.この少年達と共通の言葉を,彼らは話す事はできなかった.
 ただ,捕虜達に苦痛を味わわせたかっただけだ.それはうまくいった.

 ソ連兵達は,とりわけ激しい一撃をお見舞いされたときに不明瞭な呻き声を上げる以外,全く声を上げなかった.
 彼らは,重傷を負った兵卒のほうを,主に責めさいなんだ.

 もう一人の捕虜のほうは,地面に跪かせられ,仲間がいたぶられるのを見守らされた.
 少しの間,その捕虜はその場でじっとしていた.
 しかし,ムジャヒッディーン達がみんな手いっぱいだと思った瞬間,中腰になって一方によろよろ歩き出し,逃げ出そうと拙い試みをした.
 それは酷い間違いだった.すぐにムジャヒッディーン達は彼に群がり,脚と小銃の銃床で力一杯痛めつけた.
捕虜は仰向けに倒れ,身を守るために赤ん坊のように丸くなり,雨霰と降り注ぐ打撃から,頭を腕でしっかり庇った.