水戸黄門やJリーグ強豪クラブの鹿島アントラーズ、面積が全国二位の霞ケ浦など茨城には誰もが知る存在が少なくない。
それなのに民間コンサルタント会社「ブランド総合研究所」(東京都)が毎年行う「魅力度」調査では
都道府県別で二〇一一年まで三年連続最下位。一二年は四十六位とようやく最下位を脱出した。
しかし、依然評価は低いまま。どうすればもっと魅力が伝わるのか。
ブランド総合研究所の調査は四十七都道府県と、全市、東京二十三区など千の自治体が対象。
一二年は七月に十七日間、インターネットで全国三万三百七十五人から回答を得た。
魅力度の項目では純粋に「魅力を感じるか」を尋ねた。
結果は「どちらでもない」が最多の61・9%。「あまり魅力的でない」は20・7%、
「全く魅力的でない」は3・3%。一方で「やや魅力的」は10・7%、「とても魅力的」は2・4%だった。
ランキング評価は「やや」と「とても」魅力的とされた数値だけを点数化した。
「どちらでもない」が最多の茨城は得点を稼げず、県広報戦略室の高崎武夫室長は
「そこそこの都市、観光地はあっても全国区が少ない茨城の弱さが出た」とみる。
市の魅力度は、つくば市が県内最高の百二十八位、次いで水戸市が二百四十六位。
魅力度調査は単純にイメージを聞いたもの。必ずしも県のよしあしは決まらないという。
魅力度以外の一二年の調査項目では「観光意欲度」こそ四十七位だったが、
テレビなどの媒体で見聞きする「情報接触度」は十七位、「認知度」も二十一位と健闘した。
一方、東洋経済新報社が行った「住みよさランキング」では一二年、百位以内に県内から九市がランクインした。
農業産出額が全国二位で、言わずと知れた農産物の一大供給基地でもある。
魅力度ランキング結果を一つのきっかけと捉え、茨城の魅力を再考する機会としたい。(抜粋)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/20130101/CK2013010102000112.html http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/20130101/CK2013010102000111.html