【中国】外交文書に「尖閣諸島」と日本名明記 「琉球(沖縄)の一部」と認識 初めて発見と時事通信
この文書は間違いなく米国諜報機関も入手していたはず。
キッシンジャーとニクソンがしらじらしく、「その島の名を初めて聞いた」などという会話記録を
文書に残しているが、まるではったり。
中国が検討しているという情報を活用するために、
施政権返還前に石油埋蔵情報を出させて、領土問題化させることにつなげた。北方領土問題と同じだ。
目的は日中接近の阻止にあった。米国は中国と接近するが、日本との接近は許さない。
なぜなら米中接近の目的はソ連への牽制であって、中国を台頭させることではないからだ。
ところが日本は愚かにも尖閣を「棚上げ」することで、中国の深みにはまり込んでいってしまった。
そしてそれは議会や国民を欺き愚弄する形での、田中角栄と周恩来・ケ小平との「密約」によるものだった。
周との会談の中で田中が不用意に尖閣について言及して問題になったが、あれは確信犯だ。
国内からのつきあげがある中、何も議題にならなければ逆に不自然で、裏取引を疑われるから、
あえて少し言及することで、それだけで済んだと思わせたわけである。
政府とは別の政治家同士の私的契約にすぎないから、その有効性は当該政治家の影響力下に限定される。
そのために起きたのがロッキード事件である。
一般にはロッキード事件は、資源自立外交を図る田中角栄を危険視した米国の陰謀だとの
馬鹿げた主張が存在してるが、まるで見当はずれだ。
資源外交は軍事力を背景にして初めて成り立つものであってシーレーンを米国に依存する日本にははなから無理で、
そもそも田中は金脈問題で既に退陣していた。ところが退陣後もなお、政界に影響力を誇示していた田中は、
棚上げ契約の有効性については担保できる立場にあったためだ。